今、都内に1流ホテルのオープンラッシュが続いている。
地価の割安感と景気回復の相乗効果のお陰と言われている。 しかし、どれだけゴーシャスなホテルが出来ても、 今の日本人の全体ニーズにはダイレクトには応えていない。 大方の人々は冷めている。 それらは、あくまでハレの場であって、日常的に、 寝られて、シャワーが浴びられる居住空間ではないから。 ・生活レベルを超えた定価設定と実売価格の差。 ・寝るだけなのに、高過ぎる。 ・サービスはいらないのにサービス料。 ・1人なのに、ツインルームばかり。 ・ブュッフェマダムがうろうろしてて落ち着かない。 ・デカ過ぎて主要駅から部屋までが遠い。 ・水1杯、お茶1杯安心して飲めない。 ・……。 宿泊以外に、レストランも、ホテイチも、婚礼も観劇も付いているけれど、 逆に色んな物が付き過ぎて、 使い辛くなってしまっている。 もっとシンプルに必要な機能だけが欲しい。 1流シティホテルが、どんなにディスカウントしても、 もはや“快適な宿泊”というニーズに応えるのは難しい。 総合的なサービスを提供しているホテル側には、そちらの事情がある。 宿泊だけでは利益が出ない。 だから、ランチマダムやディズニーランド娘達に門戸を開いて、収益率を上げる。 そんな中、 宿泊だけで運営する為には、 コスト削減は必須。 だから、ペラペラな建物を建てる。 ヨーカドーと同じ道筋。 これは、多分、時代の流れの中の出来事。 東横インでなくても、 大量出店の単機能ホテルチェーンは現れる。 物販業のノーハウが空間販売業に受け継がれたのだ。 過去記事 テーマ『ホテル』
by oooo0
| 2006-02-08 00:00
| インテリア・デザイン・工芸
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