“ひっかかり”にひっかかった『漆藝の風狂』

f0035433_15443851.jpg 坂本龍一さんのブログのタイトルは、『ひっかかり』。
ひっかかるモノゴトについて書かれている、のだと思う。

 坂本さんがひっかかるモノゴトは、私もひっかかる事が多い。
それは多分、私だけじゃなく、世界中の少なからぬ人々が。

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 マッスなメディアにのらず、コマースメディアでもペイしない、凄んごいモノゴトは、世界中にたっくさんあって。

 でも、毎日毎日のスパミィな“情報”の中で、凄んごいモノゴトをも見流している自分がいる。

 それでいて、どぉ~でもいい事に日々ひっかかってて。

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 『漆藝の風狂』は、渡部誠一さんという漆工芸職人の銀座の画廊での個展だ。

 この情報が『ひっかかり』から発せられていなかったら、多分私はひっかからなかった。
 情報は、その価値以上にソースの価値によることろが大きいのだ。

 と、改めて思う。

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 渡部誠一さんは、プロフィールによると相当凄い方で、世界的評価を得ているのだと思うが、本国日本での知名度は高くない。

 現代日本の工芸作家で世界的評価の高い方の中に、国内での知名度や評価が無いに等しい方達が居る。

 以前、角 偉三郎さんの事を書いた事がある。
この方も相当凄いんだが、国内の評価は国際的評価ほどではない。

 同じ時代に同じ日本で生きている事自体、凄い事なのに、それにさえ気付けなくて、
で、国外の人が注目して、その情報が逆輸入されて、初めて存在に気が付く。

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 私は工芸が大好きだし、近い仕事をしているので、人1倍量を見ている。

 そんな私の腑にズシンとくる工芸作家は、
今を生きていている人、
国際的な評価は得ている(私はそれまで知らなかったけど)、という人が多い。

 ひっかかりたいモノにすんなりひっかかれていないのは、モドカシイなっ。

 まだ出会えぬ凄んごい工芸作家が、私がぼっとしているうちに亡くなっちゃったりしたら、悔やんでも悔やみきれないよ。

 作者は死んでも作品は残る。
 でも、多分私が“ひっかかった”のは、同じ時代、似た土壌から生まれて、醸し出される何かに対してだと思うから。


(ソースなど)
■『ひっかかり』http://blog.sitesakamoto.com/
■『漆藝の風狂』http://blog.sitesakamoto.com/index.php?itemid=157
■『インテリア素材としてのへぎ板の魅力』http://ooo.at.webry.info/200506/article_6.html
■about角 偉三郎さんhttp://www.h2.dion.ne.jp/~yamakig/kado.html
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by oooo0 | 2006-01-11 00:00 | インテリア・デザイン・工芸
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