姉歯人間に近づくべからず

 事件発覚から暫くは、
もうマンション、建築業界はみ~んな揃ってプライド0な恥知らずだらけ。最低っ!
という、品格の無い事件だったけど、最近の様相はかなり違う。

 やっぱり姉歯がいかんのだ。
適応できる法律がないから、悪人や悪徳会社を罰せられないのではない。
やっぱ姉歯が、自分の判断でダメダメな事をし続けた挙句に、発覚した途端に、周囲の関係各位の非を持ち出して、自分だけが悪いンじゃない。自分はただの非力な人間なんだ、と弱者パワー全開で周りすべてを巻き込んだんだ。

 感謝こそすれ、道連れにすべきではない、周囲すべての人を関係者として矢面に立たせて、保身した。
 長年お世話になったクライアントも、信頼してくれていた検査機関も、設計事務所も、家族までも。
 そして、メディアもTVのヘビーウォッチャーの私も、みんな、姉歯の文脈にのみ込まれた。

 よくよく考えれば、少なくともコイツさえ自分のパートを逸脱しなければ、こんな大事には至らなかった訳で、それぞれ完璧ではないかも知れないけれど、自分のパートを尊厳を持って遂行するってのが、プロの世界の掟じゃないか。
 姉歯が頼りなくとも、そのパートを任せられるプロとして、接してあげてきた周囲の人間達を、発覚した途端に、自分の保護者でもあるような甘えた態度で、加害者側に引っ張っていった。

 姉歯は発覚してしまった後の対応が、人間のカスなんだ。

 その技法は見事だけれど、最低限の良心を信じていた周囲の人たちにとっては、もう踏んだり蹴ったりを通り越して、ただただ、こんなヤツと関わりになった損でしかない。
 コイツの未来は発覚した途端に終わって構わないけれど、命を絶った人たち、会社を潰した人たち、失業した人たち、罪人呼ばわりされた人達とその家族、それから家を失い健康を害し、多額のローンを抱えた人たち。コイツの無自覚のせいで人生を狂わされた人間が多過ぎる。

 でも、コイツは相変わらず、極悪人ではなくて極端に創造力の足りない弱者に見えてしまう。のらりくらりと要所から人々の視線をそらせようとする。

 要は、そこが最大にして唯一の問題なのだ。コイツは頼りないけれど、積極的に何かを出来るような人間ではない、と周囲の人間もたかをくくり、彼もそれに甘え続ける。自分の人生を自分で背負うという事を放棄して、ふらふらと、場当たり的に生き続ける。

 結果として側に居ただけの人間達が取り返しのつかない痛手を受ける。

 コイツは、普段接するには、キリキリしていなくて、柔らかくて楽なヤツなのだろう。イラついたり、ムキになったり、シャカリキになったりしない穏やかな性質なのだろう。

 普段暮らしていても、程度の差こそあれこういうヤツって結構いるよね。人にも優しいが自分にはもっと甘い。

 という訳で、次に続く→
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by oooo0 | 2006-09-13 00:00
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